ナイトの動き方
- 斜め方向のマスに跳ぶように移動できる。ただし、味方の駒がいるマスには移動できない。
- 可動域の敵駒を取って、そのマスに移動することもできる。
ナイトは、自身のいるマスから1マス跳び越えるように斜め方向に動くことができる。
そのため、初期位置からは前列のポーンを跳び越えて進出できる。
将棋の桂馬との比較
将棋の桂馬は前方の2マス(2方向)に進むことができる。対してチェスのナイトは、桂馬の動き方と同様であるが、前後左右の8マス(8方向)に進むことができる。
ナイトの役割
King | Queen | Rook | Bishop | Knight | Pawn |
∞ | 9 | 5 | 3 | 3 | 1 |
ナイトは初期位置から前列のポーンを跳び越えて出陣できることもあり、序盤から積極的に攻撃に参加する。ポーンセンターを護衛しつつ、ポーンと協力しながら敵を攻撃していく。
8方向に跳び回れるため、中盤になってボード上の駒が少なくなっても、敵の主要な駒(ビショップ、ルーク、クイーン)を攻撃し続けることができる。敵陣で連続的にチェックをかけることもある。
ナイトの価値は3点となっている。そのため、序盤から敵のナイトやビショップと相討ちするケースが多く、作戦の犠牲(捨て駒)に使われることも多い。
ナイトの使い方
ナイトは序盤から活躍する駒である。ポーンに続けて出陣させることが望ましい。
ボード上を跳び回って動けるため、主に遊撃を担う。ゲーム中はナイトの道筋を常に考慮しておくと攻撃の機会が見つかることにつながる。
初期展開(Open Game)
Open Game(1手目 1.e4 e5 )の基本的な配置は上のようになる。これは、白ナイト Nf3 が先に黒ポーン e5 を狙うため、黒ナイトが Nc6 としてポーンを守る動きをとるためである。
ナイトをどこに動かすかは自由だが、aファイルまたはhファイルへの配置はナイトの可動域を狭めてしまうため、良い配置とは言えない。
初期展開(Indian Defence)
白が1手目 1.d4 を指してきた場合のディフェンスに 黒ナイト Nf6 とするのがIndidan Defenceである。白が続けて e4 を指してセンターにポーンが2つ並んでしまうことを牽制している。
攻撃(Fork)
ナイトは常にFork(両取り)の機会を探っていると言ってよい。そのため、Forkをかけられるすべての角度を頭に入れておく必要がある。
とくに点数の高いクイーンやルークをForkすると、勝負がほぼ決まってしまうほどのダメージになる。
攻撃(Outpost)
相手(敵)のポーンから攻撃されることが無く、かつ味方のポーンに護衛されている敵陣近くのマスをOutpost(前哨地)という。
Outpostの駒は取られにくく、敵駒への攻撃機会を得やすい。8方向に睨みを利かせられるナイトはOutpostに配置する駒として最適である。